5日と6日に、東大寺・二月堂へ、修二会(お水取り)のお松明を見に行ってきました。
二枚目の写真。よくポスターなどに使われるような感じに撮れていますが、これはシャッターの開いている時間を長く設定しただけで、実際にはこんな風には見えません(笑)
三枚目の梅は、二月堂の裏(?)あたりに咲いていたもの。
ところで、お松明を見ているときに
「火の祭って感じなのに、どうしてお水取りって言うんだろうね」と話している人がいました。
「お水取り」、これは正式名称ではありません。通称ですね。
この行事は「修二会(シュニエ)」……正式には、「十一面悔過(ケカ)法要」というそうです。
(以下、修二会の話が続くので、興味のある人はどうぞ)
「修二会」とは…
二月に、修する、法会、という意味。
なので、修二会は様々な寺社で行われています(例えば、薬師寺の修二会は「花会式」と呼ばれています)
東大寺の修二会とは、どのようなものか?
とても簡単に(?)説明すると…
11人のお坊さん達(練行衆という)が、1年間に人々や国が犯した罪を、「ごめんなさい」と仏様に謝ってくれる、という法会です。
秘仏である十一面観音像へ謝るので、「十一面悔過法要」というわけですね。
さて、「お水取り」
これは13日の午前1時半頃に、二月堂の下にある閼伽井屋という井戸から水を汲む、というもの。
本来は、これだけを指して「お水取り」というのですが、それが何故か「修二会」全体を指す言葉になってしまったのです。
最後に、「お松明」について。
どうもこれが「修二会」のメインと思われがちですが。
それは違う。
「お松明」は、いわば懐中電灯みたいなものです。
「お松明」はもともと、練行衆が二月堂内へ入るときに、階段を上がる足元を照らすための明かり。
なので、松明を掲げているのは、練行衆ではありません。童子と呼ばれます。
もともとは小さな松明だったと思われます。しかし、
「俺達も重要なことやっとるで!もっと目立とうや!」
と思った童子が、松明を次第に大きくしていって、現在のような形になった……のかどうかは謎ですが(笑)
「修二会」のメインはあくまでも、二月堂内で行われる「行」です。
と、分かりやすいんだか分かりにくいんだか…な説明をしてきましたが。
言いたかったのは
①「お水取り」は通称であって正式名称ではない。
②「お松明」は懐中電灯である。
の2点です。
修二会についてよく知らない、という人には、なんだか分からない話だったと思います。
また、私もまだまだ勉強不足で、修二会について語るなんて早過ぎる&これ以上のことは正直「?」なのですが、上の2点だけでも、知ってもらえれば嬉しいなぁ、と思います。
ありがとうございました。